概要

 

地理

「常盤会自治会」は、横浜市の北部に位置する港北区のそのまた北端の日吉地区にある自治会の一つです。

 

東急東横線日吉駅から北西へ徒歩約10数分、慶応義塾大学ラグビー部、サッカー部、野球部のグラウンドの北側に広がる小高い丘の小さな自治会です。

 

「常盤台」バス停から川崎市立井田病院へ向かって登る約400メートルの道路に沿って広がる閑静な住宅地を区域としています。港北区日吉一丁目の一部と下田町二丁目の一部の地域です。地元では、「常盤台」と呼び習わされています。

 

地域の大半は、地質学上、「更新世段丘(約1万年前より古い時代に形成された台地や段丘)」に属し、「水害を受けにくく、地盤も良いため震災を受けにくい地形」とされています。(国土地理院 土地条件図)

 

 

歴史

この地は、1950年代(昭和20年代後半から30年代前半)に、東急電鉄により宅地開発されました。

 

当時の宅地分譲チラシに、「慶応台」というネーミングが見られます。開発年代や「日吉駅西口から徒歩10分」という記載、慶大体育会各部のグラウンドが見渡せるロケーションから、まさに、この「慶応台」こそが、今私たちが住む地域ではないかと推定されます。チラシには、「住宅地の王様」「住宅地の最高峰」「万人の憧れの東横線随一」と歯の浮くようなコピーが踊っています。

 

しかし、開発当初の実態は、電気、ガス、上下水道といったインフラは整備されておらず、道路も舗装されていないというありさまでした。

 

そこで、新しく住民となった先人たちが、インフラの整備など、住みやすいまちづくりのために会合を持つこととなりました。当初は私的な集まりとして「常盤会」と称していました。

 

その数年後、1955年(昭和30年)頃に、会則を制定し組織を整備して秩序だった運営がなされるようになりました。このようにして、「常盤会」は住民自治組織として正式に発足し、「常盤会自治会」と改称されました。

 

以来、約70年にわたり自治会活動が受け継がれています。「港北区連合町内会」「日吉地区連合町内会」の一員として、周辺の自治会・町内会や行政と連携して、ふれあいのある快適な町づくりに取り組んでいます。

 

 

自治会の名称の由来

この地は、当初、慶大グラウンド側から坂を登り切ったあたりが宅地として開発され、その北側の井田病院寄りの地域は、一面松林が広がっていました。(今では想像できませんが。)

 

そこで、「松、杉などの常緑樹の葉が年中その色を変えないこと」「永久に続くこと」を意味する「常盤」という語を用いて「常盤会」と称するようになりました。

 

*『歴史』と『自治会の名称の由来』の項目は、1952年(昭和27年)に、20歳代でこの地に移り住んでこられた寺澤照男さん(元会長)の回想録を参考に構成しています。ちなみに、寺澤さんは、常盤台の32軒目の住民だそうです。

 

 

規模

世帯数約200の小さな自治会です。周辺の自治会と比べると10分の1程度の規模です。

 

小さな自治会には小さいなりの良さがあります。「小回りが利く」、「顔みしりが多く和気あいあいとした雰囲気が保たれている」、「地域の隅々まで目が行き届く」などのメリットがあると自負しております。

 

 

主な活動

①地震や火事に備える

地震などの災害に備え、緊急時の安否確認や避難支援などの協力体制を整えています。

災害時を想定した防災訓練を定期的に行っています。

初期消火器具を設置し、維持管理しています。

 

②安全・安心に暮らす

防犯パトロールを行っています。

防犯灯・防犯カメラを全域に設置し、維持管理しています。

このような活動を通して、空き巣やひったくりなど、身近な犯罪を近づけないようにしています。

 

③見守る

小学生の登下校中の見守り活動を行っています。安全に登下校できるようにサポートするだけでなく、「おはよう」「おかえり」と声をかけ、温かく見守っています。

高齢者や要支援者など、災害時に自力での避難が困難な方の支援に備え、日頃の関係づくりに取り組んでいます。

 

④つながりをつくる

散楽会(敬老会)や子供会を通して、地域の高齢者や親子を応援しています。

文化祭、ハロウィンパーティーなどのイベントやスポーツ活動により、地域住民のコミュニケーションの活性化を図り、つながりを生み出します。

 

⑤町をきれいに

ごみ収集所のネットやボックスの設置、維持管理、交換を行っています。

外飼い猫の不妊対策を行い、猫の糞尿の被害の防止に努めています。

 

⑥身近な情報を届ける

回覧板や掲示板、ホームページを使い、地域の皆さんに役立つ情報を提供しています。

県・市・区の広報誌をご自宅までお届けしています。

 

 

組織

① 「役員」は、会長・副会長・相談役・会計・監事・各部会長(総務部・地域友好部・環境部・福祉部・防犯部・防災部・防災部・ICT部)で構成され、会の運営を担います。

 

② 会の運営を円滑に行うために、区域を7つの組(1組~7組)に分け、各組の会員の中から輪番制で「理事」が選任されます。理事は、組を代表して会務に協力します。

 

③ 親睦会として、子供会・散楽会・さわやか会が置かれ、その運営のために、それぞれ会長と会計が選任されます。

 

④ 行政機関・官公署からの要請に基づき、各種委員(青少年委員・スポーツ推進委員・保健活動推進員等)を選任します。各種委員は、本会を代表してその任に当たります。